利用時間を制限する条例案
2020年1月10日、香川県で
子供のネットやゲームの時間を制限する
「ネット・ゲーム依存症対策条例案」
が提出されました。
目的は、
「子供がインターネットやゲームの依存症になるのを防ぐため」
とのこと。
具体的な制限の内容としては、
- ゲームの時間制限は、18歳未満までの子供は、平日は60分まで、休日は90分まで
- スマホの時間制限は、中学生以下は午後9時まで、高校生は午後10時まで
というものです。
またこれに続き、秋田県の大館市においても条例で同様の
条例案が提案されました。
Twitter上では、こういった条例案の提出に
賛否さまざまな意見が出ていました。
仮にこういう条例案が可決されて正式な条例となったとしても、
実際にスマホやゲームの利用時間を制限することはできませんし、
依存症の防止にも繋がらないので、
この条例案を作っても意味がありません。
利用時間の制限はどうやってする?
この条例案について、夫婦で話し合ってみました。
![ヒデ](http://triumph0916.com/wp-content/uploads/2019/10/夫画像p-300x300.png)
ゲームとかスマホの利用時間を制限することってどう思う?
制限することで、依存症を防ぐという目的が実現できるのかしらね。
![](http://triumph0916.com/wp-content/uploads/2019/11/p妻画像-300x300.png)
![ヒデ](http://triumph0916.com/wp-content/uploads/2019/10/夫画像p-300x300.png)
そうだよね。
自分も子供の頃は、ファミコンの時間制限とかあったけど、
家でできなければ友達の家に行ってやっていたもんね。
それに制限するとしても、どうやって監督するの?
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県や市が監督することはできないだろうから、親がやるんだろうね。
じゃあ、意味ないね。親によっては厳しい、緩いもあるだろうしね。
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そうそう。だから違反しても罰則もないみたい。努力義務というだけ。
依存症を防ぐ目的としては、あまり効果がなさそうね。
![](http://triumph0916.com/wp-content/uploads/2019/11/p妻画像-300x300.png)
この条例案の意味がない理由として、
「努力義務であって、違反しても刑罰がない。」
「利用時間の制限を監督するのは保護者」
ということが挙げられます。
利用時間の違反で刑罰を与えるとするなら、
県や市が利用時間を監督しなければならなくなりますが、
そんなことは実際にできませんから、
罰則を設けることは不可能です。
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結局、利用時間の監督を親に委ねるのであれば、
今の状況と何も変わりません。
それに中学生くらいになったら、
ほとんどの子供は、時間制限を守りませんよね。。
そもそもスマホとかゲームって、
夢中になるようにできているんだから、
依存症の心配をするなら、初めから触れさせないよう
にするしかないです。
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それでも学校に行けば、周りの子が持っていたら、
興味を示してほしがるようになります。
条例案はテクノロジーの進化の流れに逆らうもの
それに、これだけインターネットが普及して、
便利になっている時代に、そういったツールに
触れさせないとか、利用時間を制限することって、
テクノロジーの進化の流れに逆らうものです。
これからの時代を生きる子供から、
テクノロジーを学ぶ機会を奪うことになります。
AIの活用が進んでいく中で、AIができることはAIに任せて、
人は人にしかできないことに集中していく流れなのに、
その流れを止めてしまうと、日本は外国との間の
国際的な競争にも更に差をつけられてしまいます。
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時間制限以外の他の方法はないの?
条例案の目的である、
「子供がインターネットやゲームの依存症になるのを防ぐため」
ということって、利用時間を制限すること以外にも
実現する方法はありそうですよね。
そもそも、依存症の人って、
「依存していること以外に、好きなこと、夢中になれることがない。」
という人が多いです。
好きなこと、夢中になることが複数あれば、
興味が分散するので、一つのことだけに、
依存するということが少なくなります。
いろいろなことを経験すれば、
その中から複数の興味があること、好きなことが
見つかるはずです。
![](https://triumph0916.com/wp-content/uploads/2020/03/449635.jpg)
そういう機会に触れる機会がないと、
たまたま一つ見つかった好きなことに
没頭してしまい、依存症になりやすいのです。
なので、依存症を防ぎたいなら、
ただ辞めろと言うだけではなくて、
スマホやゲーム以外にも
様々なことに興味を持ってもらえるようなことを
提供させないといけません。
アウトプットをさせてみよう
他に好きなことがあっても、
ゲームやネットが一番好きなら、
そのことをアウトプットさせてみましょう。
ゲームとか、ネットとかって、
それで遊んでいたり、見ているだけなら、
インプットだけなので、楽です。
なので、そのインプットしたものを、
- YouTubeなどで動画投稿
- ブログ記事を書く
- SNSで投稿する
など情報発信(アウトプット)させます。
そうすることで、再生数や閲覧数を増やすために
「人に分かりやすく伝えるためには」とか
「映像をどういうふうに編集しよう」とか
「ここでこんな音声を加えたら面白いんじゃないか」とか
考えるようになります。
このアウトプット自体も、好きなことの延長なので
割と夢中になって取り組めるはずです。
こうやって好きなことをアウトプットして、
小学生や中学生でもお金を稼いでいる人もいます。
![](https://triumph0916.com/wp-content/uploads/2020/03/1468299-1024x745.jpg)
まとめ
条例でネットやスマホの利用時間を
制限することは意味がありません。
ネットやスマホの依存症を防ぐことが目的なら、
スマホやゲーム以外にも夢中になれることを見つける
ことで、興味があることが分散され、依存症を防ぐ事ができます。
何に夢中になれるかは人それぞれなので、
いろんなことを教えて、経験させてみるしかありません。
![](https://triumph0916.com/wp-content/uploads/2020/03/290254-1.jpg)
どうしてもスマホやゲームが好きで仕方がないなら、
スマホやゲームで得られたことを情報発信する
ということをさせてみましょう。
これからの時代、学校で勉強した知識よりも、
発信した情報がどのように人に伝わるか
ということを考えられる能力の方が重要になっていきます。
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