フリーターと正社員では、生涯賃金が1.5億円違う
「あなたは学校卒業後、正社員とフリーターどちらを選びますか?」
九州産業大学キャリア支援センターの正面玄関には、上のように書かれた紙の上に、
正社員になったときの生涯賃金2億3100万円と、
フリーターでいた場合の生涯賃金7600万円の
札束の置物が置いてあるそうです。
フリーターか正社員のどちらかを選ばなければならないとしたら、正社員を選びますよね。
これは一つの例ですが、子供が将来的に豊かになれるかどうかは、
就職前の学生時代の行動によって決まります。
フリーターのままでいるリスク
例えば、30代、40代で、フリーターや派遣労働者のままでいると、
- お金がないので結婚ができない。
- 結婚して子供が生まれても、まともな教育を受けさせてあげられない。
- 不景気になるとすぐにクビを切られ、次の就職が見つからない。
- お金がかかるから病院に行けない。
などと負の連鎖に巻き込まれていきます。
フリーター生活は、「1か月1万円生活」というバラエティ番組のような生活です。
一時的に試すだけなら楽しいかもしれませんが、そういう生活をし続けなければならないのは相当大変です。
AI化が進むと、ルーチンワーク作業に人の手は必要なくなります。
その結果、ルーチンワーク作業が主なフリーターや派遣労働者の仕事は減ります。
残された仕事に就いていても、給料は上がらず、ずっと低所得のままです。
ますます正社員とフリーターの格差は広がっていくでしょう。
なぜ、フリーターを選択してしまうのか
フリーターを選んでしまう子供は、このような現実があることを知らないことが多いです。
知らないのは、親が格差社会の厳しい現実があることを教えてこなかったからです。
そもそも親も分かっていなくて、教えることができなかったのかもしれません。
子供に豊かな人生を歩んでほしいと望むのであれば、
就職前の学生時代の行動を変えていかないといけないのですが、
行動を変えるためには、
子供のお金についての考え方を変えていかなければなりません。
子供のお金についての考え方を変えるためには、
親は子供に格差社会の厳しさとそんな社会の中で生き抜く方法を教えなければなりません。
格差社会で生き抜くために
格差社会の厳しさや、その社会で生き抜く方法を教えなければと考えるようになったのは、
を読んだことがきっかけでした。
冒頭のフリーターと正社員の生涯賃金に大きな違いがあることを知ったのもこの本です。
「子供が勝ち組になるために」というタイトルですが、
「子供が仕事とお金に困らないために」
親が知っておかないといけないこと、
親がしなければならないこと
が書いてある本です。
その中でも、「お金の価値を学ばせること」については印象的でした。
学生は普段の生活のお金は親が負担してくれるし、子供の前でお金の話をするのは良くないことと思っている親が多いので、子供はお金の価値を学ぶ機会を失っていることが多いです。
子供がお金の価値を知るのは、アルバイトなどをして、自分でお金を稼ぐという経験したときがほとんどではないでしょうか。
アルバイトはとても重要な経験だと思いますが、そこで自分のお小遣い稼ぎのため、安い時給に労働力を提供していては意味がありません。
重要なのは、
- 作業(労働)の対価として、お金を得るということを知ること
- 自分の作業(労働)が、時給換算していくらになるかを考えさせること
です。
受験勉強をせずにフリーターになる場合と、受験勉強をして進学し正社員になる場合では、生涯賃金に大きな差があることからすると、受験勉強は時給換算するとかなり高額ですよね。
こういったことは、学校で教えてくれないので、親が教えるしかないと考えさせられました。
まとめ
子供に豊かな人生を歩んでもらうために、親は子供に、
- 社会の厳しい現実(格差社会)を教えること
- お金の価値を学ばせること
- 自分の作業(労働)が、時給換算していくらになるかを考えさせること
といったことを教えていかないといけませんね。
ビジネスマンが読む子供が勝ち組になる本には、そのほかにも参考になることがたくさん書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
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