自宅待機中に何をさせる?
コロナ対策で学校が休校になって、
子供が自宅にいる時間が増えました。
大阪大学など一部の学校では
オンライン授業を始めたようですが、
小中高での導入は進んでいないようです。
子供は学校から出された宿題が
早々に終わってしまっても、
ずっと家にいないといけないので
退屈してしまいます。
教育熱心な親はこの時間に
学習の遅れを取り戻そうとか、
少しでも学びにつなげようと考えて、
子供に教育教材を与えます。
特にプログラミング教材や学習教材は
売れているようです。
子供がそういうものに
興味を持ってくれれば問題ありません。
ただ、興味を示さなかった場合には
無理矢理やらせても身にはつかないでしょう。
むしろ嫌いになってしまうかもしれません。
じゃあ、どうしたらいいかというと、
「遊び」
をさせることなんです。
学習教材を与える目的は?
「勉強をさせないで遊ばせていいのか?」
とも思われそうですが、そもそも学習教材を
与える目的はいったい何でしょうか?
例えば、
「普通に学校に通うように戻ったときに
勉強の遅れを防ぐために。」
とか
「英語とプログラミングは必修になるから
前もって勉強させておきたい。」
とかいった答えが多いです。
「周りがやっているから」
となんとなくの理由の人もいます。
具体的に何をやらせるかは何でもいいんです。
大事なのは目的です。
何をさせるにしても
集中力、想像力、好奇心などの
非認知能力を向上させること
を目的としていなければなりません。
テストの点数よりも重要なこと
集中力、想像力、好奇心などの非認知能力については、
という記事で取り上げたことがありますので
そちらをご覧下さい。
この能力は土台となる能力なので、
学校のテストの点数などは、
能力を備えたことの結果に過ぎません。
集中力、想像力、好奇心などの
能力を伸ばすことが目的であって、
目の前の数字の向上が
目的であっては意味がありません。
このような能力を備えてくれれば、
親がやらせようとしなくても
勝手に興味を持って何かに没頭します。
この「没頭」こそが大事で、
端から見たら「勉強」とも思えるようなことを
本人は楽しんでやっているのです。
例えば、「やりたい!」と思うことが、
「計算式を解くこと」
といった「勉強」に当てはまることでも
子供がやりたくてやっているなら、
それは「遊び」です。
なので、子供が自主的に
「やりたい!」
と思えるようなこと
を提供することが大事です。
ただし、注意点としては、遊びといっても、
頭や手を使って、「何かを作り上げる。」
という遊びでないといけません。
「何かを作り上げる。」遊びとは?
「何かを作り上げる。」といった
遊びの例としては、
- 積み木
- ブロック
- 粘土
- 絵を描く
- 工作する
などです。
図形キューブつみきかんてんネンドStudio 4色セット
「想像して、形にする。」
という過程が大事です。
そのほかにも、
- 将棋
- トランプ
- クイズ
- オセロ
といった頭を使うような遊びもいいです。
くもんのNEWスタディ将棋 WS-32
いわゆる
自分で考えて、アウトプットする
という遊びです。
ゲームなどに夢中になってしまったら?
とは言っても、親がこういう遊びを
やらせたいと思っても、子供が興味を
示してくれないということもあると思います。
むしろ、
- ゲーム
- YouTubeなどの動画
- マンガ・アニメ
- インターネット
- SNS
といった遊びは、周りの友達もやっていることや
「勝つまでやりたい!。」
と思う設計になっているので夢中になります。
こういう遊びをすることだけで留めておくと
ゲームの腕は上達するかもしれませんが、
ほかには何も得られません。
こういったゲームなどのインプットだけの
遊びに夢中になってしまうなら、それを
アウトプットする前提でやらせてみるのが良いです。
例えば、ゲームをするのであれば、
そのゲームプレイ実況配信をする前提で、
録画してプレイするなどです。
その後、動画配信しなければならないとなると、
「編集する。」
という作業が伴います。
そうなれば、
- YouTubeへの投稿方法を学ぶ必要がある
- 演出、画質、BGM、サムネイルなど「多くの人に見てもらえるようにするためにどうしたら良いか?」を考えるようになる
といったことをやらないといけません。
YouTuberになるということはどういうことか
ということを経験させるいい機会ですよね。
アウトプットする前提のインプットが重要!
アウトプットする前提で、
インプットする癖をつけると
情報を受け取ろうとするアンテナが立つので
普通の人が気がつかないようなところに
気がついたりするようになります。
インプットする情報量が大きいので
アウトプットも大きいものができます。
という本にも書いてありましたが、
特にこれからの時代、物の機能の違いによる差別化よりも
デザインの違いによる差別化が重視されます。
デザインの力を身につけるためには、
アウトプットする力が重要です。
アウトプットする力を身につけるためには、
インプットの仕方を変えないといけないのです。
ちなみにこの本では、デザイン力を磨くための
インプット方法として、
小さめのノートを常に持ち歩き、
良いデザインの物、気になったデザインの物を
書き留めておくことを勧めていました。
これを続けていくと、物を見る目が鋭くなっていき、
デザインが日常生活に与える影響を深く理解できる
ようになるとのことでした。
ほかにもデザイン力を磨く方法が
載っていますのでオススメの一冊です。
ぜひ一度読んでみてください。
まとめ
子供が自宅にいる間にさせた方がいいことは、
子供が自主的に「やりたい!」と思うような頭や手を使って、「何かを作り上げる。」という遊び
です。
具体的には、
- 積み木
- ブロック
- 粘土
- 絵を描く
- 工作する
- 将棋
- トランプ
- クイズ
- オセロ
というような遊びです。
こういうことを楽しいと思えず、
ゲームなどのインプットするだけの遊びが好きなら、
その遊びをアウトプットする前提で
やらせてみましょう。
好きこそものの上手なれと言いますが、
好きなこと、夢中になること、
没頭できることをすることが
集中力、想像力、好奇心といった
能力の向上に繋がります。
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