親の自己肯定感は子供に影響する
私は失敗した出来事を引きずって
自己肯定感が低くなるときがありました。
そのときは自分を責めて、
「私は何てダメな人間なんだろう。」
などネガティブな発言ばかりしていました。
例えば、私は車を運転中に別の車と
衝突事故を起こしたことがあります。
相手の車を傷つけるとともに、
自分の車は廃車にしました。
事故を起こしてからしばらくは、
「私には運転は向いていない。」
「もう運転しない方がいいかもしれない。」
などとネガティブに考えるようになり、
行動もどんどん消極的になっていきました。
こんなふうに、自己肯定感が
低くなっている状態で、親が子供の前で、
「私ってなんでダメなんだろう。」
とか
「俺みたいになるなよ。」
などネガティブ発言をしていると
子供の能力を伸ばせません。
子供はそんな発言をする親の姿を見て、
考え方が似てきて、親と同じように
自己肯定感が低くなってしまうからです。
自己肯定感が低いと土台となる能力が育たない
子供の土台となる能力を養うには、
- 安心感のある家庭環境
- やりたいと思うことを制限しないこと
という環境を整えてあげることが重要です。
これは子供の
「僕(私)は自分のことが好き」
「僕(私)の存在を喜んでくれる人がいる。」
「僕(私)なら何でもやれるはず」
といったような、
自分の存在を認めたり、
根拠のない自信を持つ
などの自己肯定感を高めるためです。
自己肯定感が高まることで、
ポジティブ思考となって
集中力・記憶力・挑戦力などの
土台となる能力(非認知能力)を
鍛えることができます。
ただ、親の自己肯定感が低いと、
親自体の行動が消極的になり
このような環境を整えてあげられません。
そのため、子供の能力を伸ばしたいなら、
まずは親の自己肯定感を
高めないといけません。
自己肯定感の低い親の特徴
自己肯定感の低い親は、
- 過去の自分の失敗にとらわれすぎている
- 自分より優れている別の人と比較されてきた
という特徴があります。
過去の失敗の例としては、
先ほどの交通事故の話です。
その交通事故では、幸いなことに
お互いに怪我はありませんでした。
この事故の過失割合は50:50となり、
相手の車の修理代金は保険で
賠償して解決しました。
それなのにずっと引きずっていました。
事故以外のことでも、
何か悪いことがある度に
自分に原因があると考えるように
なってしまいました。
次に自分より優れた人と
比較されてきたという場合の例です。
これは弟の話なんですが、
私を受け持ったことのある小学校の担任が
弟の担任も受け持つようになりました。
勉強が苦手な弟は、
「お兄さんはあんなにできるのに。」
と先生に言われたと話していました。
それがきっかけで弟は自信をなくし、
勉強が嫌いになってしまいました。
確かに弟は勉強では私よりも劣っていましたが、
芸術面や運動能力は私よりも優れていました。
このとき先生が、私と比較するのではなく、
弟の良い面を褒めたり、認めてあげていたら、
勉強嫌いも克服できたかもしれません。
親や先生など上に立つ人は、
自分達が放つ言葉を子供がどう受け止めるか
注意しなければなりません。
自己肯定感を高めよう
幼い頃に悪い出来事があったり、
比較されて見下された体験は
なかなか忘れられないかもしれません。
ただ、それを引きずっていては
人生がもったいないです。
なので過去や比較は一旦忘れましょう。
そして低下してしまった自己肯定感は
後からでも高められます。
私が自己肯定感を高めるために
していることは、
- 良くない出来事をポジティブに受け止める
- 感情を吐き出す
ということです。
先ほどの交通事故を起こして
意気消沈していたときの例ですが、
職場の上司から、
「他人を傷つけたわけでもない事故だし、
自分も怪我をしなかったんだから
不幸中の幸いだよ。」
「交通事故っていっても、
うっかりぶつかっただけでしょ?
うっかりは過失だから、
刑罰にならないんだよ。」
「器物損壊罪は、過失の場合は
刑罰になっていないからね。」
と話してもらいました。
自分は深刻に考えていたのですが、
他人から見ると
「何だそんなことで悩んでいるのか。」
と思えるようなことだったようです。
その言葉を聞いたとき、心から気持ちが
楽になったことを覚えています。
良くない出来事に遭遇したとき、
1人で考えていると
ネガティブになるだけなので
他人に話を聞いてもらえるのは効果的でした。
それからは、
「高い勉強代だったけど、
誰もけが人は出なかったんだから
不幸中の幸いだ。」
「今後はもっと運転するとき
無理せず気をつけよう。」
と運転を再開できました。
それから事故を起こしたことは
一度もありません。
こうやって、悪い出来事があっても
それをポジティブに受け止めてみるのです。
そうはいっても1人だと難しい場合もあるので
他人に話をしてポジティブな言葉を
もらうのも、とても効果があります。
後は良くない感情をため込まずに
こまめに吐き出すことです。
他人に愚痴を聞いてもらうのでも
いいんですが、話を聞く方に
負担がかかってしまうので、
私は毎日ノートに
今日一日思ったことを
書いていました。
ノートに感情をぶつけるのです。
誰にも見せてはいけません。
言葉遣いとか文節とかも
考えなくてもいいです。
非常識と思われるようなことでも
自分の思ったことを何でも書いていました。
だいたい、その日嫌な気分になったことや
悩んだことを書いていました。
自分自身も後から見直さなくてもいいです。
ただ、見直すとだいたい同じようなことを
書いていて自分の中での問題が明確になります。
この「気持ちを吐き出す」っていう作業が重要です。
自分の中から悪い感情が抜けて、
気持ちがとてもスッキリします。
私がやっていることはこの2つの
方法ですが、
「何があっても「大丈夫。」と思えるようになる 自己肯定感の教科書」
という本には、ほかにも
いろいろな自己肯定感を
高められる方法が書いてありますので
オススメの一冊です。
まとめ
子供の自己肯定感を高めるためには、
まずは親が自分の自己肯定感を
高めないといけません。
自己肯定感が低い人は、
- 過去の自分の失敗にとらわれすぎている
- 自分より優れている別の人と比較されてきた
という特徴があります。
そういったことは一旦忘れて、
- 良くない出来事をポジティブに受け止める
- 感情を吐き出す
ようにしましょう。
すぐには始められないかもしれませんが
小さなことでもいいので
取り組んでみると良いです。
自分の中にある悪い感情を外に吐き出し、
常に快適な感情でいることが大事ですね。
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